職人の、血が騒ぐ

職人って、大好きです。
っていうか、
私の中身は職人ですし、
うちは親もともに職人なので(笑)
がっつり、ものづくり一家です。



先日、最終日のこちら、行ってきました。
「FENDI-UN ART AUTRE 〜フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベー ションの軌跡〜」


職人の血が流れている私は、
こういう一流メゾンの職人さんの手仕事は
大好きなのです。


どうやったら、こういう形ができるのか
どうやったら、こういう色あわせをするのか
どれだけ、時間がかかるのか
どんな道具を使っているのか
どんな想いで作っているのか


ファーなのに、ファーじゃないみたいな
大胆な色の組み合わせと、配置。
デザイン。
細かいステッチを駆使して
さまざまなファーを組み合わせて
1枚のファーに仕上げる。
丁寧な仕事。


一流メゾンだからできることだけど
私の仕事は、そういった一流の職人さんたちに
どこまで近づけるんだろう。


ものを作る人の頭の中を、覗いてみたい。
なので、展示を隅から隅まで、近くに寄り、遠くから眺め、
と、何か...
そう、" 見る "だけでなくて
匂いや、音や、漂うその空気さえも吸収したくて、
あれやこれやします。
そして、さわっちゃダメって書いてないと、おそるおそる、こっそりさわってみる...


で、ダメですって注意されたー(笑)


私、よくやるんですわ。
歴史的価値ある美術品は、さわれない展示になってるんだけど、
こういったファッションの展示って、結構さわれそうな展示がされていることが多い。
さわっちゃダメって提示があれば、絶対さわりません。
ただ、間隔5cmくらいまで近くに寄って見るのは、
当たり前のようにします。
なぜ、怒られるかもしれないのに、さわるのか。


なぜなら、素材の感触って、すごく重要だから。
肌触り
質感
重さ
ぜーんぶ、意味があって、その作品を構成しているから。


ぜーんぶ、気になることはできる限り確かめたい。


今回の展示では、実際の職人さんがいて、
お話ししてくれていたので
必死で聞いてしまった。


自分が、その作品を作っているかのように
その作品の背景を、できる限り想像しながら。


 
photo by : Fashionsnap.com
* Fashionsnap.com の展覧会ニュース