この部屋に住みたい…

部屋探しをしてきた訳ではありません。
今日は、東京国立博物館へ。
最終日の『皇室の名宝展−日本美の華 1』へ。
天皇陛下即位20年を記念したもので、宮内庁が所蔵する
作品を展示したもの。
今日までが第一期展示でした。

で、「この部屋に住みたい」の理由は…


私の大好きな伊藤若冲の『動植綵絵』を含め、彼の作品が31点
四方に展示されている部屋が。

伊藤若冲−−−江戸中期に活躍した画家
狩野派光琳派および中国の名画に学び、
写実的描写と特異な形態・色彩感覚による斬新な花鳥画を描いた。

一度見たときは、すごーく混んでいて、
ゆっくり細かいところまで見れずに過ぎてしまったので、
一通り見終わった後、再度動植綵絵のコーナーへ。
今度は閉館間近だったためか、お客様も少なくて、
再度ゆっくり見た後、部屋の中心にある椅子に座り、
全体を見渡していたら、
「この空間、毎日でもいられる…」
と思ってしまった次第です。


ついでに、狩野栄徳の『唐獅子図屏風』と
酒井抱一の『花鳥十二ヶ月』も二度見してきました。
江戸時代の絵画や版画はとても好きなので、
実物を見れる機会はなるべく行くようにしています。


今回、新しい発見が…
私は花鳥画が最も好きなのですが、
私の大好きな鳥の一つである孔雀を描いた作品が
何点かあり、その中で初めて見る画家の作品に
えらく感動。
荒木寛畝の『孔雀之図』。明治の画家らしいです。

若冲も、ものすごく細かい仕事をしていますが、
この画も羽の1本1本まで細かくかかれていて、
今にも動き出しそうでした。


やっぱり、細かい仕事をしている作品は大好きです。
いつも、感動した企画展の図録は必ず購入するのですが
今回もしっかり購入。
ついでに、動植綵絵のポストカードセット2つと
ポストカード3枚も購入…

自宅で眺めながら、再度感動を繰り返しています。


今日、新たに決意したこと。
1針1針にも想いを注いで、
妥協のない作品をつくりたいと思います。
そのために時間がかかったり、値段を上げざるを得ないにしても。