母の日に発想

先週末の母の日に、母の日のプレゼントを発送しました。
本当なら、当日に着くようにしろ!ってカンジですが。
でも、年賀状だって、本来は1月1日に書いて送るものじゃん。
って、言い訳(笑)


ではなくて。


母について、考える時間がありました。
私がファッションを志すきっかけを作ったのは、母です。
もともと服飾の専門を出て、
洋服屋さんや、下着メーカーで仕事をしていた母。


結婚して専業主婦になってからは
自分で作ったスカートを、私のジャンパースカートに縫い直したり
手編みのセーターを編んでくれたり。
弟とおそろいのトレーナーを縫ってくれたり。
私が産まれた直後のおくるみも、母の手編み。
私が小学校に上がったくらいから、内職で銀座の老舗テーラーの、オーダースーツの最後の手縫い仕上げを長い間していました。


必然的に、常に針と糸と布とミシンがある生活でした。


でも、高校生になって、ファッションに興味を持ち出した私のセンスを、ずーっと否定し続けてきた母。
短大生になり、社会人になり、ファッションの学校に通っても、買ってくる服、コーディネート、染めた髪。
すべてにおいて、反対され続けてたんです。
自分だって、若いころは周りと同じ格好をしたがらなかったと、私と同じ考えだったにもかかわらず、です。


いつだったか、何を買ったときか、忘れてしまいましたが、社会人になって結構経ったときに買ってきた服を
「いいじゃない」
って言われたときは、嬉しいというより
「あ、この人、褒めるのね…」
と、不思議な感じでした。
小さい頃から褒められた記憶があまりなく、
褒め方も下手でぎこちない母なので、
母から褒められることに慣れてないんです。


そう、実はあまり仲良しではない(笑)
爆弾発言??
いえ、私にとってそれは普通で。
進路も、就職も、悩みも、ましてや恋愛なんて、
母に相談した記憶はなく。
小学校の時にされていたいじめだって、
母に買ってもらったばかりのノートを「なくした」と言った時に、
不審に思った母に問い詰められ、
いじめられっこに取り上げられてしまった旨を白状したことで
いじめが発覚した経緯があるくらい。


ドライで、愛情がないように見えるかもしれませんが、
きちんと愛情はあります(笑)
母がいなければ、今の私はない。大切な人です。
今や、私のセンスをきちんと評価してくれて、
実家に帰った際に母の買い物に付き合うと
私が選んだものを買うことがほとんど。


親子ですから。


毎年贈っている訳ではなく、
気が向いた時に贈るプレゼント。
今年は、GWに納品に行ったスカーフ屋さんで見つけた、
とってもやわらかいシルクのスカーフ。
超大判で、薄くペイズリー柄が描かれた最後の1点。
母が気に入らなければ、私が使いたいと思ったのですが、
気に入った様子。


「ステキなスカアフありがとう肌触りがよくふわふわで気持ちがいい、ちゃんとご飯を食べている、将来のことも考えて少しは貯金してね、いろいろな事件がおおいので気をつけて頑張ってねじゃあおやすみなさい」


未だ、メールが下手すぎる母(笑)
句読点入れて!
そして、心配性すぎる発言と
必ずお小言が入る。


私のことを「おっちょこちょいなんだから気をつけなさい」
って毎回お小言言うくせに、
未だに娘の私を、間違えて叔母(母の妹)の名前で呼ぶ母。
もう、私が産まれて三十数年経っているのですが(笑)


私のおっちょこちょいと天然度合いは、
母譲りです。






*ノーファインダーで撮ってたら、ブレブレなのが面白くなってしまった。