父が建てた「風が流れる」家

帰省中です。


私の地元は、まぁ、有名な暑いところです。
だから、夏に帰省するのは避けていたんです。
でも、今年はお盆の時期に久々に帰省してきました。


でもね、実家についたら、思ったより涼しい...
っていうか、私がいま住んでる部屋より涼しいって
どういうこと??


理由は、実家の設計にありまして。
父は大工でして
実家は父の知り合いの設計士さんが設計してくれて
母の
「窓が大きくてたくさんあって、光がたくさん入って、風が流れる家」
という要望をうまく取り入れていただいたので、
壁という壁に全部窓があります
それも、大きめの窓。
だから、風が流れてくれるのです。
クーラーなくても寝られるなんて
思わなかったよ!!


私の自宅は、普通の縦長部屋の賃貸なので、
風が入る窓があっても、抜けていくところが
玄関なので、風が通っていかない。
なので、地元より気温も低いし
風もあるはずなのに
暑いんですね。


実家の特徴はまだあって
実は廊下に本棚があるんです。
読書好きの私と弟のために
私たちの部屋の前の廊下が、全面本棚。
今は、私の大多数の本が
持ち出されているのですが
それでもまだこれだけある(笑)


他には、無駄なスペースがないくらい
いろんなところに収納。
それも、天井までいっぱいに作ってあります。
屋根裏にまで、収納スペースが。
そして、見えないところですが
実は一般に立てられる注文住宅より
地下の杭が深く打ってあるので
耐震性も普通の家よりあるんだと思います。


ただ、特典だらけの家じゃないですけどね(笑)
それなりに、失敗してるところもありますから。
駐車場を家の左右に作ってしまったとか。
一方にまとめたほうが広く取れたらしいですし。


それでも、欠点があっても
私にとっては父が建てた
自慢の家です。



大工の娘だから思うのかもしれないのですが
家の中で「流れ」ってすごく大事だなって。
風もそうだけど、
日の光の入り方もそうで
家族の導線もそうで
家族の視線もそうで。


居間にいる家族の顔が見えるように、
キッチンとの境目の引き戸は
全面クリアガラスだったり。
私と弟とが本を共有したり話したりできるように、
部屋の中にではなく廊下に本棚作ったり。
家族のスペースの1階は、全部の部屋が
つながってたり。


だから、自分の住む部屋選びも
いろいろ気になります。
今の部屋は風は流れないけど
光はすごく入ってくるし
前に住んでた部屋は
窓はあまり大きくなかったけど、
風が通る作りになってた。
できれば光がたくさん入って
風が通る部屋がいいんだけど...
今のところ、どちらかを妥協せざるを得ない(涙)


いずれは、実家には及ばないかもしれないけど
大きな窓で日の光がたくさん入って
風が通り抜けるところに
住みたいなー。