仲間の記憶に残っていれば、もういらない

私は、十数年ファッションに携わってきているので
それなりにたくさんの服やファッション小物を
保有しています。


「いつかは着るだろう」
「ああ、これお気に入りだったなー」
「あ、これあのボトムと合わせたらまだ着れるかも」
「これ、スカートにリフォームしなおしたらかわいいかも」
などなど、
嬉しいか悲しいか
いいコーディネートを思いついてしまったり
別のアイテムに直すこともできてしまうので
なかなか手元を離れてくれない...
でも、そのまま着るにはもうちょっとダサさがでてしまう、古いデザインのものばかりなので、誰かにあげることもできず。


なので、今年は思い切って処分する決意をしました。


いろんなことを思いついても
結局手付かずでそのままなのです。
このまま持っていたところで何にもならない。
なんだか、昔の思いにしがみついてしまっている
気がしたのです。


ただ、
意味もなく捨ててしまって
灰になってしまうのは悲しい。
私自身が当時必要として手に入れた大事なもの達。
誰か必要な人がいたら活用してもらいたいと
思っていました。


なので
先月から宅配買取やら、買い取りショップやら、
今回の帰省で実家にある服や小物も合わせて
最終的に
60点を超える洋服、靴、ストールなどを処分。


ただ、まだ実家に
母がしまいこんでいた私の服たちがあったらしく
次回の帰省時にまた処分しようと思っています。
それを処理しても、まだまだびっくりするくらい
たくさん持っていると思いますけど...(笑)


断捨離は、他にも。
仕事に夢中で取り組んでいた前職時代の、
びっしり業務やスケジュールが書き込んである
大事な手帳を思い切って処分しました。
それを、大事に持っていることで
過去のがんばった自分に、
しがみついている気がしたんです。


でも、がんばった自分を
否定してしまう訳ではなくて、
その時代の自分に固執していて
前に進めない自分がいるのではないかと。


がんばっていたのは事実だけど
何かを心に押し込め閉じ込めて
無理をしていた部分は多大にあって。
そんな自分に
たまに戻ってしまうときがあって。
そんな時に
その手帳をみて、さらにどっぷり
昔の感覚に戻ってしまうときがあって。


私にとって本当に大事な時間だったし、
あの時の経験がなければ、
いまの私は絶対いない。
あの時、朝9時から夜23時過ぎまで
場合によっては夜中の2時くらいまで
どっぷり仕事漬けだったのは
私にとって楽しくもあり勉強にもなり
成長できて、自分のキャパを最大限広げることができて
ほんとにいい経験をさせてもらったけど
でも、あのときの感覚に戻ってしまうことは
また何かを心に閉じ込めて
無理をしてしまう。


そんなの、もう十分すぎるほど経験したし、
今の、ありのままの自分で
ものを作って表現する私には
もう必要ない!


そう思って、捨てました。


がんばっていた私は
私の心の中と
一緒に仕事をした仲間の
記憶の中に
残っていてくれればいいんだと思います。